この度の新型コロナウィルス感染拡大防止策により、突如日本全国の小学校が休校となったことを受けて、放課後児童クラブの現場では日々対応に追われ、混乱が続いていると思います。

 各自治体によって開所に関する対応も様々であり、また開所しているクラブでも感染予防対策に関するガイドライン、過ごし方での明確な指針、運営に関する補助費用などが後追いで国から降りてくるような形ですので、多くの戸惑いがあるままで進行しています。

 そして、何よりも現場の支援員の疲労も心配です。恒常的に人手不足ななか、1日開所を続けるのは長時間労働となっているでしょうし、子どもたち、そして支援員の体調管理に対する緊張感も相当なものだと思います。

 1日も早くこの新型コロナウィルスの感染が沈静化することを願うと同時に、感染予防対策にかかる放課後児童クラブへの支援策が着実に実行されることを希望します。

 また、この事態は、マスコミを通じて多くの方が放課後児童クラブに注目し、放課後児童クラブが子どもたちのセーフティネットとして機能する重要な場所であることを痛感する機会ともなりました。この事態を契機にした放課後児童クラブの改善・充実が進むことも期待します。

 当協会といたしましても、子どもたちやクラブの安全・健康・危機管理に関するスキルを持った放課後児童クラブで働く人材の育成や研修事業に、さらに力を入れていくことで、こうした事態の改善に貢献していきたいと考えております。

 最後になりましたが、日々子どもたちの育成支援に関わる皆さまに敬意を表しますとともに、熱いエールを送りたいと思います。ともに頑張りましょう!

理事長 住野 好久